強靭な身体も精神も持ち合わせることなく
生きてきた
思考や身体の癖から、いずれそれらは病となり
自らを傷つけてしまう
俗に言われる
適応障害・不安障害等と自覚するまで、
(社会でカテゴリが増えれば増えるほど、診断される疾患も増えるかもしれない)
また長い道のりであった
この世から去る時まで
この精神と身体と付き合っていくのだから
どうすれば、自身が心地よく
過ごしていけるのか
また、やり遂げたいことをできるのか
思考や身体の癖を自覚し、
方向を転換し、
休みながらでもいいから
進んでいきたい
他と比べることなく、
自己と対話をしていきたい
小さなオーブンで
なんどもパンを入れ替えながら
少しずつ、
少しずつ、
焼いている
パンと呼吸を合わせていくのは
緊張と緩和、の連続
わたしが新たに買った道具は少ない
先人たちから引き継いだ道具たちが
主となり、彼等が
お守りのように
わたしを支えてくれている
木と火の香りが好きだ
そこに理屈などない
人類の歴史からくる郷愁なのか
薪の香りが漂うところ
木々生い茂る場所で
わたしの精神と身体はのびやかになる
パンを作らせていただくなかで
いつかは、と
薪窯でパンを焼くことを考えている
体力も余りない
人間に生まれているのではあるが
薪を割り
パンを手でこねて
窯に薪をくべて
パンを焼きたい
老いてもなお
腰を海老のように曲げ
パンを焼いていたい
夢はお寺で住み
土を触り
パンを焼き
漬物をつくることである
(漬物を作ることも
私のライフワークの一つである)
近い未来、薪をくべることを考えている。